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2005年 01月 27日
「鏡の中で琥珀と何を話した?」
りんの耳元で低くささやくその声は、熱くなった身体が一気に冷めていくように冷たくて。りんを抱きすくめるその腕に、いっそう力が入って…。 あ、あのね。大きくなったら一緒に暮らさないか?て、言われたの。 「何と答えた」 どうしたらいいかわからなくて、答えなかったよ。 「あの小僧が好きか」 うん! 「…………。(即答!?)私とどちらが好きだ?」 …どっちも好きだよ。比べられないよ。琥珀も同じこときいたんだよ。どうしてそんなことをきくの?殺生丸さまも琥珀も。 「…わからぬか?」 殺生丸さまの冷たかった声が、今度はとても優しくなり、しだいに熱を帯びていった。 「……おまえを離したくないからだ」 りんの耳をいじっていた唇が髪に触れて、殺生丸さまはりんの髪に顔をうずめた。いっそう強く抱きしめられる。ドキドキが止まらない。すごく恥ずかしい。身体が熱い。 あれ?おかしいな。頭がぼーっとして、なんだかクラクラする。熱さのせいかな?空が斜めに見えるよ……? (管理人注 りんちゃんのぼせてダウン。兄上、お預け食らいました) 気がつくと、りんはとってもキレイなお花畑にいた。桃色や黄色のお花でいっぱいで、ずーっとずーっと向こうまで続いているの。あれ?温泉にいたはずなのに。殺生丸さまは? 「ったく殺生丸の野郎、こんなガキに骨抜きにされるとはな」 聞き覚えのある女の人の声に振り返ると、そこには扇を手にした神楽さんが立っていた。 神楽さんっ!無事だったんだ。火事の時、いつのまにかいなくなってたから、心配だったんだよ! 「よお、ガキ。ん?なんて顔してんだ?」 え?りん、なんかおかしい? 「ああ、途方にくれてる、て顔してるぜ。殺生丸となにかあったか?」 あ…。うん、少し。 りんは神楽さんに話したの。殺生丸さまが怒っちゃったこととか、琥珀から一緒に暮らそうと言われたこととか。そうだ、神楽さんがおデコの月にさわって、口づけしたのがすごく嫌だったことも言ったの。 こんな気持ちおかしいよね。りん、どこか変になったみたい。 「べつに普通なんじゃねえか?恋すりゃ特にな」 恋!?誰が誰に? 「……殺生丸、苦労してるはずだ」 ??? 「つまり殺生丸は琥珀に、琥珀は殺生丸に。お前はあたしに嫉妬したんだよ」 嫉妬てなあに? 「普通は他人を羨ましく妬む気持ちを言うんだけどな。この場合、好きなやつを独占したいから、自分以外のやつのことを考えてほしくなかったってことだろ。好きな相手に少しでも思われたそいつのことが妬ましかったんだ。だからお前が琥珀のことを持ち出したとたん、殺生丸が怒っちまったんだよ」 独占……。 「一人占めしたいってこった。お前があたしに嫉妬したのも、殺生丸を一人占めしたかったんだろ」 りんはそんなこと…!殺生丸さまを一人占めしたいなんて。 「なに、いい子ぶってんだか」 神楽さんは、ふわりと笑うと、その手をりんの頭に置いた。 「独占したいとか、嫉妬だとか、そんな気持ちも恋の一部なんだと思うぜ」 ………。 「殺生丸もお前のこと好きなんだよ。いい加減、気付いてやれ」 そんな。殺生丸さまがりんを好きだなんて。ピンとこないよ。だってりんは殺生丸さまと吊り合わないもん。せめて神楽さんみたいに大人でキレイでそれから…。 あのっ、もうひとつ聞きたいことがあるの。 「なんだよ?」 どうやったらお胸がおっきくなるの? 「……あのな」 だってりんは殺生丸さまと吊り合わないんだもん。早く大人になりたいし、美人になりたいし、お胸も大きくなりたいの。 「年頃になったらデカくなるから心配するな」 だってならない人もいるよ?(管理人注 ぎくっ!!) 「……じゃあ好きな男に揉んでもらえ」 好きな人…。殺生丸さま?神楽さんも殺生丸さまに揉んでもらったの? 「はあ!?」 だって神楽さんの好きな人は殺生丸さまなんでしょ? 神楽さんはこめかみを押さえていた。 「その気持ちに気付いたときには、もう遅かったけどよ。はあ…。わざわざ来てやったのに空しいったらねえな。ガラにもねえおせっかいは、するもんじゃねえか」 神楽さん…。 神楽さんは扇を手に空を見上げた。 「きれいな青空と花畑だな。ここはお前の心の中だしな。だからこそ殺生丸もお前を好きになったんだろうよ」 ほえ?りんの心中? 「ほら、帰るぜ。あいつらが心配してる」 風が吹いて花びらが舞い上がると、りんの身体もふわりと浮いた気がした。そのまま気が遠くなって目をさますと、目の前には邪見さまと、かごめさま達と、少し離れたところに殺生丸さまがいた。 「りんちゃん、目を覚ました?よかった。のぼせてたのよ」 ほえ?かごめさま・・・。りん温泉でのぼせたんだ。じゃあ、さっきのは夢だったの? 「りん~!」 あ、邪見さま。よかった。追いついたんだね。 「どこか身体が痛いところはないか?その、殺生丸さまに・・・無体なことをだなされてないかと・・・ぎゃうんっ!!」 邪見さまの後頭部を五寸ほどもある石が直撃した。こんなことをするのは殺生丸さましかいない。殺生丸さまは、そ知らぬ顔で向こうをむいていた。 殺生丸さま・・・。 夢の中で神楽さんが教えてくれたから、りん、ちょっとだけわかった気がする。 殺生丸さまの気持ちも、りんの気持ちも。 この気持ちは大切にとっておこうと思う。きっと、りんの宝物になるだろうから。 管理人注 神楽姐さんがイイ人すぎてしまいました。 本当は当て馬にしようと思ってたのに。あうううう・・・。
by lapita_net
| 2005-01-27 01:36
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